あるみの気ままブログ

とある東大生がゆるーく語ります。

#34 院試対策〜専門物理編

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こんにちは、あるみです。

今回は院試対策・専門物理編の記事となります。

東大大学院工学系研究科の物理工学専攻に合格しています。

工学部の中でも「物理☆命」みたいな学科で、

配点でも物理がかなりのウェイトを占めているはずです

(昨年までの下馬評による)。

 

どのような対策をしたのか、使用した参考書とともに見ていきましょう。

 

対策期間

3月下旬〜4月上旬:院試の範囲をサッとおさらい

TOEFL iBTが終わった3月下旬から、2年後期〜3年前期で学んだ物理の

復習に取り掛かりました。復習といっても本腰入れてやったわけではなく、

「物理演習」という授業で扱った問題を、

数問解き、内容を覚えているかチェックした程度です。

(「物理演習」とはゴリゴリ問題を解く授業です。

レポートの量がえぐいことで有名

悪名高い(?)物理演習の時間でものすごい量の問題を解き、

カリキュラムに「コッテリ」絞られた……はずなのですが、

何せ勉強する範囲が尋常じゃなかったので、知識の穴も多かったです。

この焦り不安をエンジンにして、院試勉強を始めることとなったのでした笑。

 

4月中旬〜6月下旬(院試2〜4ヶ月前):過去問と物理演習の問題を解く

4月中旬にまず過去問を解いて自分の実力を確認しました。

それ以降は本番直前期間に解くための過去問ストックを残しておくため、

2年後期〜3年前期の「物理演習」で扱った問題を解いたり、

下の参考書を使って対策をしていました。

www.amazon.co.jp

 

問題が盛りだくさんなので全ては解いていません。

解析力学など不安な分野を重点的に解き、逆に過去問を見て

「この範囲は出ない」という分野の問題は飛ばしました。

不安症で早めに対策を始めていたため、自分の場合は参考書をやる時間的余裕があったのですが、もちろん過去問だけでも十分に対策はできます!

6月下旬までは研究室の中間発表に向けて実験・発表資料の作成をしていたので

勉強時間はあまり取れませんでした。

【3~4時間×週3回】程度だったと記憶しています。

また5月上旬から研究室のメンバーで週1回、過去問の勉強会をしていました。

勉強会のおかげでいいリズムができたと思います。

 

7月上旬〜8月下旬(院試2ヶ月前〜直前):過去問中心の勉強へ

実験が落ち着いた頃から、院試勉強に本腰を入れ始めました。

平均して毎日4~5時間くらいは勉強していました。

過去問を解きまくって出題傾向や忘れている知識、

捨てるべき問題の見極めの練習をしました。

知人のおかげで工学系20年分の過去問+回答と

理学部物理学科15年分の過去問+回答をゲットしたので、

たっぷり演習できたと思います👍(先輩&同期サマサマ……)

類似問題があったりするので、

余裕がある方は理学部物理学科の過去問も解いてみると

いい勉強になると思います。

 

院試前に全て解き終わってしまい、初見で解けない問題が結構あったので

過去問を2~3周して、苦手な分野は背景知識や解法をノートにまとめていました。

過去問(問題のみ)は東大物理工学科のサイトからDLできます。

www.ap.t.u-tokyo.ac.jp

(5年分しかDLできない……だと!?)

 

さてここからは2年間お世話になった、イカした参考書を紹介していくZE!!

(なんなん、このテンション)

と言いつつも、基本的には授業レジュメを中心に復習し、

わからないところや詳しく知りたいところがあった時に

パラパラ〜と参照する程度でした。

教科書読みなどでインプットすることももちろん大事なのですが、

自分で考えて手を動かす「アウトプット」しないと知識が身につかないので、

面倒臭くても演習頑張りましょうね♡

(2年前の自分へのメッセージ)

 

統計力学

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統計力学は田崎統計を使っていました。王道だと思います。

数式の説明が丁寧なのが良いです!

ちなみに買って早々紅茶でシミをつけてしまった思い出が……

ページの端のシミを見るたびに切なくなります。

本は大切に扱おう!!

 

量子力学

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JJサクライの教科書をとりあえず買いました。

が、日本語が抽象的で難しい箇所があるので

(個人の感想。まあ原文が英語だから仕方ない点もある)

授業レジュメを主に参考にして、読み物程度に楽しんでいたくらいです。

知識はほとんど演習を通して身につけました。

量子コンピュータの情報転送に関するコラムが面白かったな〜。

(ちなみにJJサクライの演習はめっちゃ誤植が多いです。

しかも変数とか割と致命的な……)

電磁気学

 

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1年生の時に買った物理入門コースの教科書をずっと使っていました。

3年生の内容はこれではカバーできなかったので、授業レジュメや

Webに転がっているPDFで内容を補填しました。

電磁気で「よくある」基本的な例題は網羅できる参考書で、

1年生の必修電磁気にお勧めの参考書です。

(問題全部解いてないのになぜか1年生の電磁気で100優上をとったことがある。

採点がガバガバですやん……)

 

固体物理

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先輩にお薦めされたアシュクロフト、マーミンの参考書を購入しました。

こいつ、全4巻ある上に一冊3000円とかバカ高いのですが

(めっちゃこき下ろすやん)

群論をはじめとして、網羅している内容が広いかつ説明が超丁寧なので、

シリーズで揃えれば学部の固体物理の内容はほぼ全部載っています。

演習を解く時にもかなり参考にしました。

院でも物性を研究するので、これからもお世話になると思います。

 

 

とまあ、こんな感じです。

参考書はほとんど購入しました。初期投資額が尋常じゃないのですが、

図書館頼りだとテスト前になって借りられているという事態が発生するし

自分の持ち物でないと書き込めないので、

専門分野の参考書は買うことをお勧めします。

これからも使いますしね笑。

 

東大の院を受験することを考えている人はもちろん、

物工に配属された2年生の役に立ちましたら幸いです。

 

かなりニッチな層に向けた記事になってしまいましたが、

ここまでお読みいただきありがとうございました。

また次の記事でお会いしましょう!

 

追伸:2週間勉強から離れてみて「また物理勉強したいなー」って思い始めた。

自分は本当に勉強が好きなんだな、としみじみ感じる笑。

 

 

 

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